Better Days

Think Simple. Lead the myself

NLP(神経言語プログラミング)セミナーに行ってみた

廣済堂主催の「組織力向上研修」を受けてきました。
デジタルハリウッド大学・大学院 客員教授の二階堂忠春さんという、大手企業向けにプレゼンテーション研修などをされている方でした。

最近の研修業界のトレンドで「プレゼンテーション」が流行っていると仰っていました。 受講者に関わらず、実践できそうなものばかりでした。

1.「意識の焦点」人は知らず知らずの内に、意識の焦点を定めたものをゲットする傾向がある。例えば、座っているときも、太ももの下や足の裏、エアコンの音や光の加減等、様々な情報を取り入れているが、意識の焦点を当てていないと見逃してしまう。一瞬々々、何に意識の焦点を当てるかが重要である。

2.雑談を除く、全てのコミュニケーションにおいて、相手の望ましい状態を明確にすることが重要。相手を自分の望ましい状態にするために様々な手法が存在するが、望ましい状態を設定することそのものに意味がある。

3.ペーシング=見た目(姿勢)、声のペースを合わせることで、信頼関係を構築する方法。ただし、姿勢は鏡のように真似すると違和感を感じるため、重心の変化を合わせたり、動作の大きさを変えて合わせることでペースが合う。

4.バックトラッキング=相手の話のキーワードを繰り返したり、要約して返すことで、信頼関係を構築する。 ただし、どのキーワードを要約するかが非常に重要であり、傾聴の訓練になる。例えば、「先週、ディズニーランドに友達と行ったんだ」という相手の話に対して、バックトラッキングは「?ディズニーランドに行ったんだ」「?友達と行ったんだ」「?先週行ったんだ」という3パターンが考えられる。しかし、相手が何について話したいのかによって引用するキーワードは変える必要がある。(場所なのか、一緒に行った相手なのか、時期なのか)
相手の話を聞く際に、どのキーワードをバックトラックすべきかを考えるだけでも意味がある。

5.質問法「SPINモデル」売れる営業マンの何万件ものデータを分析して抽出した質問法のモデル。
Situation(状況質問)現状を把握するための質問、 Problem(問題質問)潜在的な問題がないかどうかを見極める質問、Implication(示唆質問)このまま継続したらどのような影響があるかを示唆する質問、 Need-payoff(解決質問)解決できたらどうかを確認する質問。 実際にやってみて、フレームワークがあることで、自分の行動を整理して捉えることができると感じました。

6.言語化するときに働く3つのフィルター「省略」「歪曲」「一般化」 例えば、部屋の様子を伝えるときに言葉で伝えようとすると、全てを伝えるのは非常に難しい。そこで、省略されたり、抽象化されたりして、相手に伝えている。 受けて側はそれを「自分の経験」を元に解釈する。
アップルのCEO:スティーブジョブズのプレゼンは有名ですが、彼のプレゼンの凄さは、聞いている人の経験を引き出すことである。また、アップルが「製品を売るのではなく、道具を売る」会社であり、何ができるかではなく、どう使うかをイメージさせるかに力を入れているからこそ、聞き手に伝わる。

7.PREP法。(プレップ法) Point(ポイント)、Reason(理由)、Example(例)、Point(ポイント) の順に話を組み立てると、話が論理的になり伝わりやすくなる。

8.ストーリーテリング。
誘導したい相手の状態は何かを事前に設定し、それを直接口にするのではなく、暗喩を用いて相手に間接的に伝える方法。オバマ大統領の話はストーリーテリングが非常に上手。例えば、老人介護施設に訪れ、直接話を聞いた体験を聴衆に伝えることで、「弱者に目を向け、直接足を運び、なんとかしてくれそう!」というイメージを伝えていた。

「これらはコミュニケーションにおける「道具」であり、人によって使う場面は異なるが、使う・使わないは自由である。知っておくことによって、様々なケースに対応できるようになる。」 という言葉が印象的でした。