Better Days

Think Simple. Lead the myself

タテの関係ではなく、ヨコの関係で考える、上司と部下の関係

「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」に続き、岸見一郎氏の本「よく生きるために働くということ」

2冊読んでいたものの、目から鱗な内容ばかりで、目を背けたくなるようなケースがあったり、自分自身の経験に置き換えて考えることができました。

 

自戒を込めて。特に興味深かった第三章を抜粋。

 

第三章:職場の対人関係を改善するために
・部下の失敗は、仕事を任せた上司にもその責任がある。
 (建設的な失敗とは、許されるだけではなく、称賛されるべきものである)
・失敗の責任の取り方としては、改善すべき点があるかを問い、改善の努力をさせること
・叱られること、ミスを謝らせることは「責任を取る」ことではない。
・「上司の指導が適切であれば、部下は失敗しなかったかもしれない」と考える
・「厳しくする」ことと「叱ること」は似て非なるもの。「厳しくする」とは「妥協を許さないこと」
・「叱られてできるようになった」ことなどありえない。「叱られても叱られなくても、"できるようになった"」のである。
・知識や経験、取れる責任の量が違っても、人間としては対等である。
・人間として対等な関係が健全である。職責の違いは人間の上下関係を示すものであはない。
・部下を見下すことは、見下す側が優越感を感じたいときに行うことである。
・「叱ること」で優越感や尊厳を感じようとするのではなく、仕事の中で有能さを示せば良い。
・「尊敬」は強制することができない。仕事で有能であるためには、知識を身につけ、経験を積むという不断の努力が不可欠である。
・見下された側は「仕事の成果」よりも「上司に認められる」ことを優先するようになる。
・上司の指示に従わせようとすればするほど、部下は自律性を失い自分で考えなくなっていく。
・上司がしたいことは「部下を支配すること」ではなく、「部下に成果を上げさせること」
・部下にやらせることは「上司の指示に従うこと」でも「上司に認めてもらうこと」でもなく「仕事で成果を上げさせること」
・知識テストや能力テストは、部下の実力を測ることと、指導する側の指導方法が適切かどうかを知ることが目的である。
・失敗を未然に防ぐためには、上司と部下の間において建設的な話し合いが必要不可欠である。
・上司が間違ったことを言った際には、部下が「間違っている」といえる関係性が対等である。
・上司の顔色を部下が伺うようになったら、「仕事の成果」ではなく「上司の機嫌」を優先している証拠である。
・権威に訴えなくても、有能な上司は自分がしかるべき尊敬を深から受けていることを知っている。
・無能な上司は部下が自分よりも有能になり、自立することを恐れている。自分の地位が脅かされると考えるからである。
・部下が力を伸ばせ、自分を超えるようになることは、自分の指導が良かったからと捉えることができる
・社内の飲み会一つとっても、部下に飲み会が参加する価値があるものであることを説得できなければならない。
・命令だから従わなければならないというような時代ではない。上司が常に正しい指示を行えるとは限らないからである。
・職場は誰かが変われば必ず変わる。その「誰か」はあなたです。